Long Vacation

後輩のハワイネタに刺激されて告白。

昨年から部下をつけていただき、今年はプランナーの増強も図ることができて、体制が強化されたことを良いことに、9月に有給休暇を取得し10日間ほどバカンスに出かけました。

思えば社会人になってこれほど長期にお休みを頂戴したのははじめてのこと、新婚旅行でもそれほど休んでいなかった。

クライアントはもちろん、チームメンバー・協力会社の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思いますが(もちろん事前に入念なスケジュール調整と業務引き継ぎは行って出掛けたつもり)結果、なんとかなりました。

そして、今、振り返るとかなりその休暇が下期に利いているなあと感じます。

昨年、第二子が生まれる直前に仕事でほぼ一ヶ月間まるまる家をあけるという事態(仕事自体は最高にクールで楽しかったケド)、、、冗談抜きにその後、家庭崩壊の危機がやってきました。(それでも支えてくれた妻には心より感謝)

学業もちっとも身が入らず、志高く進学した(させていただいた)はずなのに情熱を失っている自分がいました。気ばかりが焦る日々。(師はそれに気付いていたのでしょう、今年に入ってからの飲みの席でチラリと「面白くなくなっているでしょう」と優しくご指摘くださいました)

仕事だけは順調でしたが、それでも目先のことばかりに追われて余裕がない感じがありありでした。それもなんとかしたかった。もう新人ではないのだから、いい年次でそれなりのポジションもいただいているのだから、もう少し広い視野で業務を捉え、責任を全うしたいなと思っていました。

そんな折のバカンスでした。最近、ロンバケネタ多くて恐縮ですが、まさにロングバケーション。ちょっと立ち止まって休んでみたかった。

目先の仕事のことは忘れて、家族を第一に、子供と触れ合い、そしてプライベートで自分がやりたいこと、すなわち研究に勤しみ、仕事のことや今後の自分や家族との人生とのことをじっくり考えてみたかった。

妻の希望もあって新婚旅行で訪れたハワイに行きました。今度は子供ふたりを連れて。(新婚旅行、私の希望はペルーかカンボジアだったのですがプレゼン通らず、お互いビーチリゾート好きで年をとっても家族で訪れることのできるハワイにしようという妻のプレゼンに潔く負けを認めましたw)

多少仕事のやりとりはしましたが、基本的には部下やチームメンバーを信じてすべてをお任せしました。とにかく、昼間は仕事のことを一切考えずに、朝早起きをして、家族と朝食をとり、ビーチかプールに行って、ひたすら子供と遊ぶか、本(や論文)を読むか、寝るか、という毎日。多少、ホールフーズ・マーケットに行ったり、ダイヤモンドヘッドの麓のハワイ大学のキャンパス内で週1開催されるマーケットに行ったり、ホノルルズーに行ったりはしましたが、基本、食っちゃ遊んで寝る、とにかく贅沢な時間を過ごさせていただきました。

帰国して以来、いろんなことが上手くいった気がします。(たんに私の気持ちがリフレッシュされて感じ方が変わっただけかもしれませんが、それならそれでもいい気がするw)

まず、なにより家族の一体感が高まりました。これまでのギスギスしてケンカの絶えない感じはどこに行ったのだろう、というくらい、家庭が明るくなり、それに準じてお互いの思いやりの心を取り戻すことができました。(相変わらず、家事・育児にコミットしているとはとても言えませんが、それでも少しずつコミットしようと頑張っています)

仕事は棚卸しをして、もう少し大局で物を見ることができるようになったと思います。中長期的に取り組みたいこともできてきて、自分の中で過去に一度失敗したと思っているような取り組みにも二度目のチャレンジとして取り組んでみたいなと思えるようになりました。

学業は論文をたくさん読めたことが功を奏し、自分が専門にしようと思っている領域への理解が深まるとともに、なにより自信がつきました。ジャーナルに投稿できるレベルのものではありませんでしたが、自身の整理のために2本論文(うち1本はレビュー、1本はケース)を書き、1本は大学のResearch Papersに登録、もう1本も近日登録の予定です。さらに2本を改稿中、1本を新規に執筆、共同研究1件、来年度に向けての研究計画も策定中です。業績はともかく(汗)、前向きに研究に取り組めるようになり、なにより研究そのものや学校での議論が楽しみになりました。

1年365日のうちのたったの10日、2.7%の時間でこれだけのことが変わる。
正直、これまでの自分はなんだったんだろうとすら思います。もちろん、これまでのいろんな積み重ねや繋がりがあるからこそ、この10日間の休暇が利いたのだとも思いますが。

本当に休んでよかった。悩んだけど、思い切って休んでよかった。休んで迷惑や負担をかけた以上に、いろいろ還元できていると思います。

というわけで、なんだかとっても取り留めなくなってしまったけれど、ロングバケーションは大事だね、という話でした。

チームメンバーには休暇奨励します。もちろん、その間は相互にフォローし合えばよい。そのためのチームなのですから、ということで、

働き方をいろいろ変えていこう、と思う、2016年、年の瀬。